がっかり名所とは言わせない!観光名所”札幌市時計台”の歴史と楽しみ方
札幌の有名な観光地といえば‥
札幌観光地
- 札幌市時計台
- 北海道庁旧本庁舎
- 札幌テレビ塔
- 大通公園
- 羊ケ丘展望台 など
北海道内179市町村を全走破したわたしが、その中から今回は‥
本記事は、特にこんな方におすすめ。
札幌の旅を、思いっきり楽しんでくださいね♪
「札幌市時計台」への アクセス方法
交通機関を利用して向かう場合
札幌市時計台があるのは、札幌市内中心部。
アクセス方法
- JR「札幌駅」南口から 徒歩約10分
- 地下鉄「大通駅」市役所側出口から 徒歩約5分
札幌市内中心部は 碁盤の目状に道路が整備されているので、住所をたよりに向かうのがベスト。
施設名 | 住所 |
札幌市時計台 | 札幌市中央区北1条西2丁目 |
JR札幌駅 | 札幌市中央区北6条西4丁目 |
地下鉄大通駅 | 札幌市中央区大通西2丁目 |
現在地の住所は 信号機の標識をみれば一目瞭然なので、目的地の住所さえ分かれば 大方どこへでもたどり着けます。
なお 札幌駅から徒歩で向かう場合は、札幌駅と大通駅とをつなぐ 地下歩行空間「チ・カ・ホ」の利用が便利です。
車で向かう場合
札幌市時計台に、専用の駐車場はありません。
そのため 車で向かう場合は、近隣の駐車場を利用することとなります。
「札幌市時計台」の 営業時間や入場料などについて
営業時間、入場料
営業時間などは、以下のとおり。
営業時間など
- 【営業時間】08:45〜17:10(入館は17:00まで)
- 【休館日】1/1~1/3
- 【観覧料】以下のとおり
大人 200円 小中学生、高校生 無料(中高生は学生証の提示が必要) 団体(20人以上) 180円
なお 建物内には 昇降用リフトがあるので、車イスの方などは 事前に時計台事務所へ相談してみましょう。
札幌市時計台 概要など
住所など 建物の概要については、以下をご参照ください。
【施設名】 | 札幌市時計台 |
【住所】 | 北海道札幌市中央区北1条西2丁目 |
【電話番号】 | 011-231-0838 |
【営業時間】 | 8:45~17:10 |
【定休日】 | 1/1~1/3 |
【駐車場】 | 無し |
【入場料】 | 大人200円 / 高校生以下無料 |
【公式HP】 | http://sapporoshi-tokeidai.jp/ |
【外部ページ】 | じゃらん / Yahoo!ロコ |
【地図】 | グーグルマップをひらく |
「札幌市時計台」は 日本三大がっかり名所のひとつ?
“日本三大がっかり名所” とよばれる観光地といえば‥
日本三大がっかり名所
- 高知・はりまや橋
- 長崎・オランダ坂
- 札幌・札幌市時計台
がっかりする理由については、以下のように言われていることがほとんど。
がっかりな理由
- 想像よりもかなり小さくて 派手さがない
- ビルに囲まれ情緒がない
- パンフなどでの紹介が素晴らしくて、現実とのギャップが大きい など
これってすべて 見た目の印象からくるもの。
しかし 時計台の魅力は、たどってきたその歴史や、貴重な時計塔の仕組みにあると思っています。
そのため しっかり中まで見学して、歴史や 時計塔の仕組みなどにふれてみることをおススメします。
「札幌時計台」の 歴史と、札幌農学校 初代教頭「クラーク」の存在
時計台の歴史 ①:正式名称は「旧札幌農学校演武場」
札幌市時計台の正式名称は「旧札幌農学校演武場」。
1878年に「札幌農学校(現 北海道大学の前身)」の演武場として建設され、兵式訓練や各式典を行う場として使われてきました。
この演武場建設を提言したのが、札幌農学校初代教頭の「ウィリアム・スミス・クラーク」。
”少年よ、大志をいだけ” で有名な、あのクラーク博士ですね。
クラーク博士が日本に滞在したのは約8ヶ月。
そのため演武場の建設計画は、二代目教頭の「ウイリアム・ホイラー」を中心に行われました。
時計台の歴史 ②:ホイラーの大誤算‥、難攻した塔時計の取り付け
完成当初の時計台には、時計塔はついていませんでした。
設置の支持を出したのは、時計台の完成式に出席していた開拓長官「黒田清隆」。支持を受けたホイラーは、アメリカの「ハワード時計商会」から塔時計を取り寄せました。
予定より大きすぎて、そのままだと設置することができないという事態に‥。
他の建物に取り付けることも検討されたそうですが、ホイラーは ”演武場に塔時計を取り付け、札幌の標準時刻とすることの大切さ” を訴え、黒田清隆を説得。
大がかりな改修と費用をかけ、塔時計が設置されました。
「札幌市時計台」の中へ! 貴重な展示物から歴史を学ぼう
時計台の歴史 ③:建設当時から ほとんど変わらぬ立地
時計台の1階は 常設の展示スペースが広がっていて、当時の様子がわかる資料が ずら~っと並んでいます。
展示資料の数々
- 札幌農学校の歴史
- 札幌農学校の卒業生たち
- 時計台にまつわるエピソード
- 老朽化からの修復の様子 など
時計台が建てられた当時、同じくこの場所にあった札幌農学校ですが、1903年に現在の北海道大学付近(札幌駅の北側付近)に移転。
その後 札幌市が時計台を買い上げ、1906年に100mほど南の現在の場所へ曳家したそうです。
以後、周りにドンドンと高層ビルが建つ中、当時の姿をそのまま残しているのが この札幌市時計台なんです。
なお 最初に時計台が建設された位置には、「演武場跡」の石碑が建立されています。
歴史に興味のある方は、時計台の見学後に合わせて見てみるのも面白いと思います。
時計台の歴史 ④:卒業生の顔ぶれがすごい!
札幌農学校の卒業生の中には、とても活躍した人たちがたくさんいます。
例えば‥
- 新渡戸稲造
- 広井勇
- 内村鑑三
- 有島武郎
- 宮部金吾 など
中でもバツグンの知名度なのが、旧5000円札で有名になった「新渡戸稲造」。
その他、いろんな方たちが紹介されていますので、続きは現地で確認してみてくださいね。
「札幌市時計台」の 2階で、塔時計の仕組みを見てみよう
2階「演武場」は、コンサートホールとしての使用も可能
階段を上った2階は「多目的ホール」となっていて、申請をすればイベントなどの開催も可能。
見学者優先のため 日中の貸出は行っていませんが、過去に音楽会・講演会・結婚式などが行われた経緯があります。
国の重要文化財である「札幌市時計台」の中で行うイベントって、とても贅沢ですね。
なお使用時間・方法などに制限がありますので、使用を検討される場合は ”札幌市時計台条例” などで詳細を確認してみて下さい。
ハワード社製の塔時計、実物の見学も可能
時計台の塔時計と同じ、ハワード社製の塔時計です!
本物の塔時計が設置されている時計塔への立入は禁止なので、この姉妹機で塔時計の仕組みを勉強していきましょう!
塔時計の動力は重りの力を利用した “振り子式” 。
重りには当初から豊平川の石を使用し、電気などは使用していません。そのためワイヤーの巻き上げ作業も もちろん人力!今でも週に2回 必ず 運針用50kg・打鐘用150kg にもなる重りを、人力で巻き上げているのだそうです。
また 1881年以降に修理・交換されたのは、以下の消耗部品だけ。
- 重りを吊すワイヤー
- 文字盤の木製の針
- 欠けた歯車の歯2本
- ネジ数本
- 重り巻き上げハンドル軸1本
設置された当時の姿をそのまま残しているというのだから、ビックリです!
その他にも、時計台の「塔時計」について学ぶことのできる展示が充実。
塔時計の取説が展示してあったり、実際に塔時計が動く様子を解説した映像が流れていたり、時計台についてより詳しく知ることができる内容となっています。
歴史はあまり‥という方へ、「札幌市時計台」の楽しみ方
おすすめ ①:クラーク博士との写真撮影
時計台の 2階ホールでは、記念撮影にピッタリな ピッカピカな ”クラーク博士像” がお出迎え!
2017年に設置されたクラーク博士像は、2021年現在 札幌市時計台の管理運営を行っている ”エムエムエスマネージメントサービス社” が200万円をかけ製作、札幌市へ寄贈したもの。
高さ135cmの合成樹脂製で、ベンチの隣に座って記念撮影ができることがポイントです!
札幌市内の観光地にあるクラーク像は、この像を含め 全部で3体。
クラーク像 設置場所
- 北海道大学敷地内:胸像
- 羊ヶ丘展望台:丘の上のクラーク
- 札幌市時計台
北海道大学内のものも有名ですが、「羊ヶ丘展望台」のクラーク像は さらにもっと有名!
知名度では少し劣る 札幌市時計台のクラーク像 ですが、穴場感満載なので 観光にもピッタリです。
おすすめ ②:鐘の音に耳をかたむけてみよう
「札幌市時計台」は、現役の時計台。
3時なら3回、12時なら12回、1時間ごとに鐘が鳴るので、見学は鐘のなる時間が最適です。
オフィス街に響く鐘の音は なんだかとても新鮮で、札幌市民のわたしでも ちょっとワクワクしてしまうほど。
これを聞けば、がっかりした気持ちもふっ飛びますよ!
おすすめ ③:ライトアップを楽しもう
日没から 21:30までの時間は、時計台がライトアップされるんです!
昼にみせる顔とはちがって、キラキラと輝く姿は 一見の価値あり。
夜の札幌散歩にピッタリで、大通公園や札幌テレビ塔と一緒に回るのがおすすめです。
おすすめ ④:高いところから札幌時計台を見下ろそう
展望スポットは 2ヶ所。
スポット
- ① 時計台 西側向かいの「MNビル」2階
- ② 時計台 南側向かいの「札幌市役所」19階 展望回廊
スポット ①:MNビルの展望台から時計台をながめよう
時計台の西側にあるビルの2階には、時計台をゆっくりとながめることのできる展望台が設けられています。
ひっきりなしに人が行きかう時計台の前に比べ、比較的の~んびりできるのが特徴的。
ここなら屋根もあるので、荒天時でも安心!
ゆっくりと時計台をながめたい時は、ここがおすすめです。
スポット ②:札幌市役所19階の展望回廊から時計台を見下ろそう
時計台の南向かいにある「札幌市役所」の19階には、時計台を見下ろすことのできる「展望回廊」が設けられています!
展望回廊の利用可能時間は 以下のとおり。
利用可能時間など
- 【利用時間】平日 09:30~16:30
- 【閉鎖日】 市役所閉庁日(土日祝など)、雨天・冬期間
- 【入場料】 無料
市役所のエレベーターに乗ったら、真っすぐに19階を目指しましょう。
北側のテラスからは「札幌市時計台」が、南側からは「テレビ塔」や「大通公園」を見下ろすことができます。
ベンチもあるので、お弁当などを食べるのにも最適ですよ。
毎月16日は「札幌市民無料デー」!
札幌市民であれば見逃せないのが「札幌市民無料デー」。
時計台の創建日 “10月16日” にちなんで、毎月16日は “札幌市民無料の日” となっています!
これは 札幌市民に “時計台” への愛着を持っていただくため。入口で住所などが確認できる “身分証明書” の提示が必要なので、忘れずに持参して下さいね!
さいごに
今回は「札幌市時計台」をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
建物の規模としては小さく、派手さもありませんが、その背景にある歴史を知ることでより興味深く見学することができると思います。
【施設名】 | 札幌市時計台 |
【住所】 | 北海道札幌市中央区北1条西2丁目 |
【電話番号】 | 011-231-0838 |
【営業時間】 | 8:45~17:10 |
【定休日】 | 1/1~1/3 |
【駐車場】 | 無し |
【入場料】 | 大人200円 / 高校生以下無料 |
【公式HP】 | http://sapporoshi-tokeidai.jp/ |
【外部ページ】 | じゃらん / Yahoo!ロコ |
【地図】 | グーグルマップをひらく |
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