駐車場から徒歩1分!札幌市西区の「平和の滝」で気軽に自然を満喫してみよう!

政令指定都市の中でも、特に自然たっぷりなのが〝札幌市〟。中心部から見えるほど山が近く、郊外に向けてちょっと車を走らすと、すぐに大自然が迎えいれてくれる稀有な立地にあります。
数ある自然のスポットの中から、今回ご紹介するのは「滝」。札幌市内に流れる、十数本の滝の中から、今回は西区にある〝駐車場から徒歩約1分〟の場所にある「平和の滝」をご紹介します。
平和の滝へ降りる階段が崩れ、利用することができません。少なくとも2024年5月には発生していたようで、現在まで1年以上この状態が続いています。上から眺めることはできますが多少距離があり、季節によっては草木に視界が阻まれるかも知れません。
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平和の滝の「施設情報」と向かい方

▼2025年9月現在(タップで拡大)




平和の滝の住所は〝札幌市西区平和435〟となります。10台以上は余裕で止められそうな広い駐車場があり、手稲山への登山道もこの場所から続きます。駐車場のすぐ横に滝へ降りる階段がありますが、滝への階段が崩れたため、2025年9月現在では階段は利用不可になっています。
滝へ向かう場合、西野エリアの坂をひたすら上っていきましょう。途中〝西野神社〟の横を通りすぎ、さらにしばらく車を走らせると平和の滝の看板が見えてくるはず。おおまかな場所が分からない時は〝五天山公園〟から車で約5分ほどだと覚えておきましょう。
施設情報
施設名:平和の滝
住所:北海道札幌市西区平和435
駐車場:あり(無料)
公式HP/SNS:-
地図を表示:Googleマップへ
平和の滝って「どんな滝?」

平和の滝があるのは、札幌市西区の〝平和エリア〟。平坦な土地が広がる札幌の中では珍しく、山の上にあり坂が多い町です。当時開拓に相当な困難が伴ったことから、ここに住んていた方々の願いが町の名前に込められているそうです。
この平和の町を流れる「琴似発寒川」にあるのが平和の滝。2段に分かれていて、落差は10mほど。とりわけ大きい訳ではありませんが、水量も豊富で年中通してダイナミックな姿を見せてくれます。

▼2020年訪問時(タップで拡大)




この滝の魅力といえば、何といっても〝その手軽さ〟。駐車場から滝までは階段を下るだけで、所要時間徒歩約1分。観光地としての派手さはありませんが、気軽に・時間がなくても立ち寄ることができる身近なスポットと言えるでしょう。
高低差〝約10数m(現在階段の利用は不可)〟の階段を降りると、周囲を岩壁と木々で覆われた閉鎖的な空間が広がります。一段下る度に空気が段々ひんやりと。遠目に見ていても水しぶきが飛んでくるほど水の勢いが強く、体中でマイナスイオンを浴びることができました。そこにいるだけでとても涼しく、暑い夏の日だったためとても気持ちが良かったです。
なお水の流れが意外と早かったため、安全とは言い切れません。川や滝つぼに近づかない様に気を付けましょう。また夏場は滝へ続く階段が草木にまぎれている場合がありますので、踏み外さない様に注意が必要です。
駐車場の周囲にある「たくさんの〝碑〟」と施設
駐車場の周りには、たくさんの碑がありました。どの様な目的で建てられたか不明なものもたくさんありましたが、ここで全てご紹介します。

▼2020年訪問時(タップで拡大)


まずは平和の滝へ続く階段の側に立っていた碑から。風化してしまっていたのか、それとも削られてしまっていたのか‥。全く文字が読めませんでした。
駐車場横にあった一番大きな碑は、第2次世界大戦中に犠牲となった韓国人を慰めるために1986年に建立されたもの。建立元は〝在日本大韓民国居留民団北海道本部〟とのこと。どの様な背景で建立されたものかは不明ですが、とりあえず私設なのは分かりました。


戦前の〝治安維持法〟による不当弾圧により、拷問を受けて亡くなった女性活動家「相沢良」を讃えた碑。説明書きによると、28歳の若さで亡くなったのだそう。平和の滝は、そんな相沢良が活動を行っていたゆかりの地の1つなのだそうです。建立元は〝治安維持法国家賠償要求同盟北海道支部〟。こちらも私設の碑の様でした。

▼2020年訪問時(タップで拡大)


駐車場の入口横には、日蓮宗の施設〝北海身延奥之院 平和の滝道場〟と描かれた門柱と建物が。ただ入り口は板が打ち付けられていて、現在も使われている建物なのかはわかりませんでした。
建物の横からは、手稲山へ続く登山ルートが設けられています。所要時間は3~4時間で、途中のガレ場(岩場)は上るのが結構大変な様です。ちなみに登山道入り口から約2.5kmほどの場所に〝布敷の滝〟という別の滝がある様です。
最後に〝ネットで良くみるあの噂〟って一体‥
ネットで〝平和の滝〟と検索すると「心霊スポット」との書きこみが多数。滝への投身自殺をしただとか、高校生が首を吊っただとか、駐車場脇のトイレで焼身自殺があったとか…。まぁ出るわ出るわ。
そんな噂を聞き、わたしが初めて平和の滝に来たのは2000年くらいの話。肝試しにと滝に到着したのは、薄っすらと明るくなり始めた午前4時くらいでした。滝への階段を下ると、逆に上ってくる人影が‥。これが白装束を着たずぶ濡れのお婆さん!?今思えば、日蓮宗の道場の方が滝行を行ったあとだったのでしょうね。
こんなこともあり、話に色々と尾ひれがついたのではないかと個人的には思っています。滝と言うだけでもう、心霊スポットにされる傾向もありますしね。それ以上にここは、とても清々しく豊かな自然が魅力なスポット。都会の雑踏から離れたい時などには、メチャクチャおススメのスポットです。
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施設情報
施設名:平和の滝
住所:北海道札幌市西区平和435
駐車場:あり(無料)
公式HP/SNS:-
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