甘くてホクホク!石狩落花生研究会の会員になって北海道産「落花生」を育ててみた!
普段から取材でいろいろと食べ歩いているわたし達ですが、ここ最近で一番おいしかった食べ物と聞かれた場合、パッと思いつくのがこちら。
そう‥、「落花生」なんです!
北海道では “節分にまく” 豆のイメージが強く、ポリっポリとした食感の “ピーナッツ” を思いうかべる人も多いはず。
しかし わたしが感動したのは、ピーナッツではなく「茹で落花生」。
生の落花生を茹でただけなのに、落花生の概念が変わるくらい とんでもなく美味しいんです!
今回わたし達は 北海道で落花生の栽培・研究を行っている「石狩落花生研究会」の活動に参加し、美味しい落花生も大量にゲット!
その体験の様子や 参加方法などをくわしくご紹介します。
この記事を読んでわかること
- 石狩落花生研究会の活動内容について
- 貴重な石狩産落花生を手に入れる方法
そもそも「落花生」って どんな植物なの?
まずは「落花生」が どんな植物なのかを みてみましょう!
“ピーナッツ” という名前や食感から、“ナッツ(木の実)” だと思っている方も多いのですが、実は “落花生” は “マメ” なんです。
日本の産地で有名なのは “千葉県” で、全国の生産量の “約80%” にもおよびます。
主にあたたかい地方で栽培される植物なのですが、実は北海道でも小規模ながら栽培しているところがあるんです!
そのひとつが “石狩”で、栽培をおこなっているのは「石狩落花生研究会」。
注意
「石狩落花生研究会」では一部への出荷をのぞき、一般販売は “ほとんど” おこなっていません
ただし 研究会の会員になれば、落花生を確実にゲットするチャンスが生まれます!
次は「石狩落花生研究会」への入会条件と、その活動内容についてご紹介します。
「石狩落花生研究会」について
「石狩落花生研究会」って いったいどんな会なの?
石狩落花生研究会を一言で説明すると‥
石狩落花生研究会とは?
農家と市民・消費者、技術支援の専門家らで構成する「落花生を知り、植えて、育てて、食べて広める」任意団体
主な活動内容としては、以下の3つがあげられます。
主な活動内容
- 安全で安心して食べられる落花生の PR活動
- 石狩の砂丘未熟土を活用した農業展開支援
- 農業者と消費者の交流活動の推進
発足のきっかけは、試験栽培中の落花生を試食した 市民講座の受講生たちの「食べたい!」の声。
様々な活動をとおして 落花生の普及・PR活動をおこなっています。
石狩落花生研究会
- 【連絡先】070-5285-2722
- 【対応時間】火曜から土曜の 10時~18時
- 【公式サイト】https://www.facebook.com/ishikari.rakkasei.club/(FBページ)
「石狩落花生研究会」の会員になるには? 参加条件と活動内容について
さらにくわしい 年間の活動内容は 以下のとおり。
年間活動内容
- 4月頃 説明会開催日程周知
- 5月 会員登録受付・入会説明会開催
- 5月下 種まき
- 6月 草取り・栽培管理作業(1回)
- 7月 草取り・栽培管理作業(2回)
- 8月 草取り(1回)・交流会
- 9月末 収穫作業・非会員向け収穫体験イベント
- 10月上 乾燥作業
収穫した落花生が送られてくる訳ではないので、必要最低限 “9月末の収穫作業には必ず参加” しなければなりません!
参考
▼ 飲食店向け「アンバサダー会員制度」もあり ▼
石狩産落花生を使用した商品・メニューを販売・提供していただける店舗・企業の方向け。
作業や収穫等の参加も可能。作業に参加した場合は収穫株数が追加されます。※詳細は後ほど解説
普段から いろんな体験に参加している わたし達夫婦。
そんな中で お会いした “石狩落花生研究会” の「安藤さん(写真右)」にさそわれ、2つ返事で参加を決定。
“種まき” から “収穫” まで、農家の方たちと一緒に活動できたことは とても楽しく ためにもなりました。
「石狩落花生研究会」活動体験レポ
「石狩落花生研究会」の会員になる魅力といえば、落花生の “種まき” から “収穫” までを一貫して体験することができること。
自分の手で育てた “落花生” なので、他のどんな落花生よりも愛着がわくし美味しいんです!
また農作業に興味はあるけど、なかなか土をさわる機会のないという方にもピッタリ。
無理せずに楽しめるのもポイントです♪
なお 前述のとおり、必要最低限 収穫に参加すればいい訳なので、その他の作業に出席できなくても落花生は当たります。
ただし 作業に参加した回数分、収穫できる落花生の株数が増えるので、できるだけ参加することをおすすめします!
体験 ①:タネ巻き作業(5月下旬)
落花生の発芽に最適な地温は 20℃。
15℃以下で生育が止まり、霜にあたると枯れてしまいます。
そのため 種まきの前に あらかじめマルチの上に不織布を敷き、地温を上昇させる必要があります。
発芽後の地温が20℃くらいになるのが、6月ころ。
それに合わせ、種まきを行うのが 5月末ころ。
中腰での作業は思っていたよりも ずっと大変で、農家さん達が これを毎年行っていると思うと 頭が上がりません‥。
また わたし達の様な一般の人が、こんな広い畑で作業できる機会はなかなかないので、やる価値は十分に感じられると思います。
体験 ②:畑の草取り作業(7月)
落花生のまわりに雑草が生えていると、土の栄養がもっていかれてしまうので、落花生が美味しく育ちません。
そこで このとても広い落花生畑に生えた たくさんの雑草たちを、みんなで一斉に抜いていきます。
回を重ねて参加している年配の方も多く、みなさんとても手慣れた手つきでした。
わたし達も さっそく草取りに挑戦!
初めてみる落花生にとまどいながら作業をしていましたが、まわりの方たちがとても親切で いろいろと教えてくださいました。
アッという間に雑草はなくなり、午前中で作業は終了!
なお この時期の落花生は、すでに立派に成長して花が咲いていました!
この花の根本から伸びた子房柄が地中へもぐり、実となる訳です。
体験 ③:畑の草取り作業(8月)& 交流会
8月に参加した “草取り作業” の時には、落花生の成長が一目瞭然!
花があまり見られなくなった代わりに、地面に向けて何本もの子房柄がのびているのが わかりますね。
草取り作業後は “交流会”。
2020年度 交流会について
【参加費】1人 600円(お弁当付き)
“落花生” や その他作物の育成状況などの報告の後、みんなで “特製のお弁当” をいただきました。
通常は畑でおこなわれますが、今回は雨が降りそうだったので 倉庫の中へ移動です。
交流会のお弁当は、石狩落花生研究会の特別使用。なんと すべてのおかずに “落花生” がつかわれているんです!
ロールキャベツ や 味噌和えなど、どれも斬新なのに とても美味しい♪
落花生に “ピーナッツ” のイメージしかなかったので、落花生がおかずになるなんて想像すらつきませんでした。
体験 ④:収穫作業(9月)
実りの秋となった 9月の後半。ついに落花生の収穫時期をむかえました!
受付をすませたら、あとは自分の手で落花生を収穫していきます。
ていねいに株ごとひっぱると、そこにはたくさんの落花生たちが!
わたし自身 家庭菜園の経験はあっても、大規模な畑で育てたり収穫したのは今回が初めて。
自分たちの手で育てた落花生は、土の中でこんなに大きく育ってくれていました!
今年は生育状況がよかったことと 各体験会に参加したことで、最終的な割当は17株まで増量。
袋いっぱいで “約5kg” の落花生を収穫することができました♪
さっそく収穫したばかりの落花生を食べてみました!
石狩落花生研究会の “落花生” は、“栽培中農薬不使用” の落花生で とても貴重なもの。
何にして食べてもおいしいですが、特におすすめなのが「茹で落花生」!
作り方は いたって簡単!
茹で落花生の作り方
【材料】
- 生落花生
- 水 ‥ 落花生の重量の2倍
- 塩 ‥ 水の分量に対し4%
【作り方】
- 落花生の土をキレイに洗い流す
- 鍋に分量の水を沸かし、沸騰したら塩と落花生を投入
- 30分ほど茹でてザルにあけ、冷ませば完成!
“茹で落花生” は 殻をむいて そのまま食べるのがベスト!
市販の “ピーナッツ” からは想像のつかないくらい 強い豆の甘みとホクホク感が感じられます♪
個人的には、茹で時間25分、塩の分量5%がベスト。
すこし強めの塩味が効いていて、ちょっと食感が残るくらいが一番おいしく感じられました。
“茹で落花生” は そのまま食べる他、“煮豆” や “ピーナッツバター” にして食べるのも おすすめ!
ホクホクとしてて甘い落花生には、薄めの味付けが良く合います。
長期保存をするなら 茹でてから冷凍するか、生のまま乾燥させましょう。
なお わたし達が収穫した 5kgの落花生ですが、たったの3日で完食!
それくらい美味しくて 手がとまらなくなる 魅惑の食材でした。
基本 会員にならなければ手に入らない “石狩産落花生” ですが、じつは手に入れる方法がいくつかあるんです。
次に記載する「落花生の入手方法」をみて、ぜひ自宅でおいしい茹で落花生をつくってみてくださいね!
「石狩落花生研究会」の落花生を 手にいれる方法
石狩産落花生を手に入れる方法は 以下の3つ。
石狩産落花生入手方法
- 石狩落花生研究会の会員になる
- 石狩落花生研究会の「アンバサダー会員」になる ※飲食店向け。
- 非会員向けの収穫体験会に参加する
- “JAいしかり地物市場 とれのさと” の売り場を頻繁にチェックする
石狩落花生研究会の会員になる
前述のとおり、一口 2,000円 で 会員となることができます。
会員になると 10株の落花生を収穫することができる他、お金を払って株数を追加することもできます。
くわしくは 石狩落花生研究会 まで直接お問い合わせください。
石狩落花生研究会の「アンバサダー会員」になる 【飲食店向け】
「アンバサダー会員」とは、石狩産落花生を使用した商品・メニューを販売・提供していただける店舗・企業の方向けの制度。
料金は一般会員と同じ “一口2,000円(落花生10株)” 。
作業や収穫等の参加も可能で、作業に参加した場合は収穫株数が追加されます。
参考
収穫に行けない場合は、近場であれば配達可能(別途配送料)。
離れたエリアであれば着払いで発送も可。
くわしくは 石狩落花生研究会 まで直接お問い合わせください。
「モグトリップ」のブログを見た と伝えていただけるとスムーズです ^^
非会員向けの収穫体験会に参加する
非会員向けの収穫体験会に参加すると、収穫した落花生を持って帰ることもできます。
収穫体験会参加料金
- 【参加料】1組 3,000円(落花生 10株分を含む)
- 【募集数】20組程度
会員になる場合とくらべ 参加料が割高になることと、参加できるのが20組に限られてしまうので、確実に手に入れたい方は 会員になることをおすすめします。
“JAいしかり地物市場 とれのさと” の売り場を頻繁にチェックする
収穫した落花生の一部は「JAいしかり地物市場 とれのさと」で販売されている場合があります。
落花生の収穫時期はおよそ1ヶ月程度。さらに毎日店頭にならんでいる訳ではないので、みつけた あなたはかなりラッキー!
即 かごに入れることをおすすめします。
さいごに
今回は “石狩産落花生研究会” と そこで栽培される “落花生” について くわしくご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
実際に “石狩落花生研究会” の会員になってみて気づいた、会員になるメリットといえば 以下の3つでしょう。
メリット
- 石狩産栽培中農薬不使用の “美味しい落花生” が手に入る
- 落花生の栽培から収穫までを一貫して体験することができる
- 農家や専門家の方の目線から、詳しい知識を得ることができる
種植えから 収穫までを体験することができて、かつ おいしい落花生が手に入るステキな取組みです♪
なんと この落花生をもとめて「アンバサダー会員」となった飲食店の方もいて、お店では落花生を使った美味しい料理も食べられるとのこと。
また運営に農家の方をはじめ、その道のプロたちがずら~っと顔をそろえているので、初心者でも気軽に参加できるのが特徴的。
本記事を読んで ”石狩落花生研究会” に興味をもった方は、来年4月ころに会員の募集がおこなわれるので、ぜひ参加してしまいましょう!
石狩落花生研究会
- 【連絡先】070-5285-2722
- 【対応時間】火曜から土曜の 10時~18時
- 【公式サイト】https://www.facebook.com/ishikari.rakkasei.club/(FBページ)