ここが北海道のへそ!?「北海道中心標」のある富良野市は北海道の中心地!
上川南部に位置する ”富良野市”。
今や観光都市として全国的にみても知名度の高い町ですが、その人気のきっかけとなったのは、何と言っても 「倉本聰」氏 が手がけたテレビドラマ「北の国から」でしょう。東京から郷里の富良野へ帰ってきたある家族の成長を描いた あの大人気ドラマです。劇中には有名なラベンダー畑などが登場し、全国から観光客が訪れるきっかけとなりました。
そんな富良野市が ”北海道のほぼ中央” に位置する町であり、それを記す「北海道中心標」が建立されていることはご存知でしょうか?
今回ご紹介するのは、この ”北海道中心標”。
早速ご紹介します!
北海道中心標が建立しているのは ”富良野小学校” の敷地内
北海道中心標が建っているのは「富良野小学校」の敷地内。
校舎と校庭の間くらいに大きな石碑が立っていました。
小学校を囲む道路沿いには「ここが北海道の中心」「北海道のへそ 富良野市」と記載のある看板も建っていました。
敷地内へ、北海道中心標をすみずみまで眺めてみました
こちらが「北海道の中心」を表す北海道中心標。
北海道の中心は大きな石碑の場所ではなく、写真手前の丸いボール状の石碑の位置。
この石碑は北海道の中心を示す「北海道中央経緯度観測標」と呼ばれています。
ボールの奥の石碑には「北海道中央経緯度観測標」とかかれています。
昭和31年10月に「北海タイムズ」社主催の「北海道文化財百選」に選出されたことを示す石碑でした。
”北海道中央経緯度観測標” よりも大きく目立つ 石碑。
最初はこれが ”北海道中心標” なのかと思って駆け寄っていったくらいです。
この石碑の下にあるコンクリート製床盤。
これは1914年に当時の京都帝国大学理学部教授「新城新蔵」博士の一行が、地球重力の測定や天体観測経緯度などの測定を目的として観測のための機械を置いた場所なのだそうです。これが経緯となり、この場所が「北海道のへそ」として全国に知られる様になったとのことです。
現地には、このことを記す案内板も設置されてました。
内容は以下に転記しますので、ご確認下さい。
北海道のへそ(中心標)
富良野市は、142度20分・北緯43度20分に位置し、北海道の中心部です。このコンクリート製の床盤は、1914年(大正3年に当時、京都帝国大学理学部教授 新城新蔵博士の一行が、地球重力の測定並びに天体観測経緯度等の測定のために機械をすえつけたところです。昭和31年10月北海道タイムス社主催の北海道文化財百選に選ばれた富良野市の文化財です。私立図書館に中心標コーナーを設置しておりますのでご利用下さい。
また富良野市が北海道のへそであるのに対して、日本のへそと呼ばれているのは「兵庫県西脇市」。
そんな富良野市と西脇市は、友好親善都市として交流を深めているそうです。
大きな石碑の側面には、そのことを記した文章が刻まれていました。以下に記載致します。
豊かな自然に恵まれた緑と清流の文化工芸都市西脇市と、美しい自然の環境につつまれた新しい生産都市富良野市が へそが取り持って縁て友好都市親善協定を結んだことを記念しこれを建立する
昭和54年7月 富良野市長 滝口国一郎
最後に
北海道の中心である富良野市。
富良野小学校の敷地内には、そのことを記す石碑が建っていました。
富良野市では北海道の中心であることにちなんだ祭り「北海へそ祭り」なども行われており、また近くには富良野市の観光拠点としても最適な「フラノマルシェ」などもあります。富良野市に訪れた際には、合わせて北海道の中心に立ち寄ってみるのはいかがでしょうか?
なお訪問日によっては、学校で授業を行っていることもあると思います。
行かれる際には、授業の妨げとならない様に注意です。
北海道中心標
【住 所】 北海道富良野市若松町10