小樽貴賓館・レストラン花かずら|小樽市祝津

小樽にある国指定の登録有形文化財〝旧青山別邸〟。当時のニシン漁繁栄の象徴とされ、1917年より約6年半の歳月をかけて完成。建設費を現在の価格に換算すると〝総工費約30億円〟と言われるほどの大豪邸です。有料で内覧することができる他、中庭の庭園では季節ごとに〝牡丹・芍薬・桜など〟が咲き乱れ、素晴らしい風景を演出することで知られています。
今回ご紹介するのは、そんな〝旧青山別邸〟に併設する「小樽貴賓館」。併設の〝レストラン花かずら〟では、ニシンを使った〝丼ぶり・お重・お蕎麦〟などが食べられます。またカフェとしての利用もでき、疲れた足を休めるのにもピッタリ!観光で訪れるのも良し、お茶だけ楽しむのも良し。小樽に行く際は、ぜひ訪れて欲しいおすすめスポットです。
小樽貴賓館の「店舗情報」

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小樽貴賓館があるのは、小樽水族館などがある〝祝津エリア〟。JR「小樽駅」からは約6㎞ほどはなれているので、向かう場合は車かバスを利用しましょう。車で向かう場合は、水族館へ続く〝道道454号〟沿いに設けられた看板に従って住宅街の中を進みましょう。約400mほど進むと、建物が見えてきます。
バスを利用する場合は、小樽駅前バスターミナルから、北海道中央バス〝⑩おたる水族館線・⑪祝津線〟のどちらかへ乗車しましょう。⑩に乗車した場合は「小樽貴賓館 停」で下車。⑪に乗車した場合は、最寄りの「祝津3丁目 停」で下車後、徒歩約5分ほどで到着です。
店舗情報
店名:小樽貴賓館(レストラン花かずら)
住所:北海道小樽市祝津3丁目63
電話番号:0134-24-0024
営業時間:4~10月|11:00~17:00(食事:~14:30まで)、11~3月|11:00~16:00(食事:~14:30まで)
定休日:年末年始
駐車場:あり(無料)
キャッシュレス決済:各カード可
公式HP/SNS:公式HP / Instagram
外部サイト:ホットペッパー
地図を表示:Googleマップへ
「人気・おすすめメニュー」

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にしん漁繁栄の象徴とされる〝旧青山別邸〟だけに、おすすめは〝ニシン〟が含まれるメニュー。いただいたのは、ごはんの上に〝錦糸卵・ニシンの甘露煮〟などが乗った「にしんお重」です。脂の乗った一夜干しの身欠きにしんを厳選し、化学調味料は一切不使用。仕込から完成まで計4日かけて作られる、貴賓館の名物料理です。
ニシンの甘露煮は、かる~く箸を入れるだけでホロっと崩れるくらい身がふっくら。甘じょっぱいタレがご飯・錦糸卵とマッチしていて、思わず箸が進みます。また付け合わせの〝ダイコンサラダ〟にはカニのむき身が添えられていて、なかなか贅沢だと感じました。

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数量限定の「にしん棒寿司・そばセット」もおすすめ。しっかりとコシの強いお蕎麦で、濃いめのつゆと甘ーいニシンのタレがとても良く合う!棒寿司もなかなかのボリュームで、ギュッと詰まった酢飯に負けないくらいニシンの主張が強かったです。
また一度にいろんな料理が食べたいときは、数量限定の「松花堂弁当」一択。〝お刺身・天ぷら・煮つけ・茶碗蒸し〟などがセットになっていて、お腹も気持ちも満たされること間違いありません。
「小樽貴賓館」の メニュー一覧

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ランチでは今回ご紹介した〝松花堂弁当〟の他、ニシンの甘露煮入りのお重やお蕎麦・海鮮丼などが楽しめます。カフェ利用の場合は、ぜんざい・パフェなどのスイーツに加え、コーヒーや甘酒などのドリンク類も充実。ドリンクだけでも利用できるので、気軽に向かうことができるのがうれしい限りです。
主なメニュー(訪問時)
・数量限定 にしん棒寿司そばセット 1,980円
・にしんそば 1,500円
・にしんお重 2,200円
・かにお重 2,420円
・数量限定 松花堂弁当 2,970円
・サーモン三食丼 1,980円

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小樽貴賓館のレストランは、建物に入ってすぐ左手側にあります。一般の方が利用できるのは、主に1階。上階には宴会・法要などにも対応できる大広間などが設けられている様です。1階には約80席が設けられ、テーブル席・座敷がありました。おすすめはステキな中庭が見渡せる〝窓側〟の席。特に花が咲き乱れる時期は、最高としか言いようがない素晴らしい風景を眺めることができます。
今回訪問したのは、秋の日の平日昼頃。先客は1組のみで、後客が3組のみ。席数がとても多いので、そこまで混雑することがなさそうな雰囲気でした。
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登録有形文化財「旧青山別邸」について

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小樽貴賓館の「中庭」には、四季ごとにいろいろな花が咲き乱れます。今回の訪問は11月、中庭の植物はすでに冬囲いがされた後でした。それなのにかなり立派!花が少ない時期でしたが、それでも十分に目をうばわれるほどです。
5月から6月は〝桜・牡丹・芍薬・つつじ〟などが、7月から8月には〝百合・紫陽花〟などが咲き、庭園を彩ります。できれば一度といわず、季節を変えて二度三度訪れてみてください。行くたびに違った風景がみれるはずですよ。また園内には〝なかにし礼〟作詞の「石狩挽歌記念碑」も建立されています。興味のある方は、ぜひ合わせて見てみてください。

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靴を脱ぎ建物の中に入ると、北海道在住の日本画家が手がけた天井画が広がる開放的な空間が!思わずカメラを構えたくなるほどステキで、これだけでとても絵になります。なお小樽貴賓館にはスリッパがないため、極力素足はさけましょう。
そんな貴賓館に併設している、登録有形文化財「旧青山別邸」。明治から大正期にかけて北海道のあちこちで盛んだった、ニシン漁の繁栄の象徴とされる建物です。ニシンの漁獲量は1897年のピーク時で約97万トンにもなり、食用だけでなく肥料としても利用されてきた歴史があります。そんなニシン漁で発展した網元のひとつが「青山家」であり、そんな青山家の三代目〝政恵〟が1917年から約6年半の歳月をかけて建てた別荘が旧青山別邸です。金に糸目を付けずにつくられた贅沢な仕上がりで、総工費は現在の価格にして約30億円というからビックリ。なお〝ゴールデンカムイ〟の作中に登場したこともあり、聖地巡礼のひとつとしても知られています。
旧青山別邸・入場料(訪問時)
・大人(中学生以上)1,300円/人
・子供(小学生)650円/人
・団体 1,170円/人
※館内撮影不可
※唯一〝枯山水(中庭)〟のみ撮影可


