【すべて実食済】札幌「ジンギスカン」おすすめ12選!地元民も納得のおいしいお店を厳選!
北海道の飲食店を4500店以上食べ歩いた 道産子グルメライター 高井なお です
今回は札幌でおすすめの「ジンギスカン」をご紹介します。広い札幌にはおいしい飲食店がたくさんありますが、やはりジンギスカンは外せません。特に道外の方から〝北海道のジンギスカンはおいしい〟と言われることがありますが、わたしも道外で獣臭い羊肉を食べその理由にも納得しました。
この記事では、札幌に200店舗以上もあると言われるジンギスカンの中からわたしが実際に食べておいしかったお店をまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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①:成吉思汗だるま(すすきの)
札幌の全ジンギスカン店の中で一番有名なお店が、すすきのだけで6店舗を展開する「成吉思汗だるま」。1954年創業の老舗ジンギスカン屋さんで、毎日開店直前に届く新鮮な〝マトン〟に定評のあるお店です。
だるまで食べられる羊肉のポイントは、ラム肉ではなくとても新鮮な「マトン(生後24ヶ月以上の羊のお肉)」だということ。ラム肉に比べ身がかたくなり臭みがでると言われてますが、だるまのマトンは下手なラムよりはるかにおいしくて人気なのもうなづけるクオリティです。
なお各店開店直後から行列ができるお店です。特に一番人気の本店は14席しかなく、その他の支店もしっかり混雑するので行列を覚悟・時間に余裕をもって向かいましょう。なお〝7・4店〟をのぞいて全店予約不可です。
- 産地‥
国産・外国産 - 種類‥
ラム・マトン - タイプ‥生・
味付 - 食べ放題‥不可
店舗情報
店名:成吉思汗 だるま本店
住所:北海道札幌市中央区南5条西4丁目5 クリスタルビル 1F
電話番号:011-552-6013
営業時間:17:00~23:00
定休日:年末年始
駐車場:なし
キャッシュレス決済:各カード可
公式HP/SNS:公式HP
外部サイト:ホットペッパー
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系列店:札幌市内一覧
- 成吉思汗だるま 本店(予約不可)
- 成吉思汗だるま 4・4店(予約不可、昼営業対応)
- 成吉思汗だるま 5・5店(予約不可)
- 成吉思汗だるま 4・4 二階店(予約不可)
- 成吉思汗だるま 6・4店(予約不可)
- 成吉思汗だるま 7・4店(公式HPから予約可)
②:松尾ジンギスカン(札幌駅・大通・すすきのなど)
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北海道名物グルメのひとつといえば〝ジンギスカン〟ですが、札幌駅周辺には専門店はほとんどありません。どうしても食べたい時は「松尾ジンギスカン札幌駅前店」へ向かいましょう。1956年創業、北海道で一番メジャーなジンギスカンのお店で、ランチにも対応している貴重な一店です。
松尾のジンギスカンは、生ラムではなく〝煮込みジンギスカン〟。あらかじめ漬けダレにしっかり漬けたお肉を、漬けダレごとジンギスカン鍋に注ぎ込み、グツグツ煮込んでいただきます。臭みはほぼなし!後半タレが煮詰まって味が濃くなってきたら、ここで生卵!すき焼き的なあの感じで、まろやか~にまとめてくれます。
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店舗情報
店名:松尾ジンギスカン 札幌駅前店
住所:北海道札幌市中央区北3条西4丁目1-1 日本生命札幌ビル 地下1階
電話番号:011-200-2989
営業時間:11:00~15:00(L.O 14:30)、17:00~23:00(L.O 22:15)
定休日:なし(12/31~1/2を除く)
駐車場:なし
キャッシュレス決済:各カード可
公式HP/SNS:公式HP
外部サイト:ホットペッパー(予約可)
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③:士別バーベキュー(大通)
道北・士別市で生産された食肉用羊〝北海道産サフォーク種〟のジンギスカンが食べられるお店「士別バーベキュー」。国産の羊肉は北海道にいてもなかなか食べられない貴重な食材のひとつ。こちらでは多岐にわたるメニューを提供しています。観光時だけじゃなく、地元の方にもおすすめです。
ジンギスカン鍋を使わない「網焼きスタイル」で提供していることが特徴で、香ばしさと脂のキレが段違いです。また直営の牧場から取り寄せているため、日によっては〝希少部位〟が食べられることも。サイドメニューも充実していて、中でも肩ロースを特製味噌ダレで仕上げた「サフォーク丼」がバツグンにおいしい!アーケード街〝狸小路商店街〟の西にあり、荒天時でもアクセス良好です。
- 産地‥国産・外国産
- 種類‥ラム・
マトン - タイプ‥生・
味付 - 食べ放題‥不可
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店舗情報
店名:士別バーベキュー
住所:北海道札幌市中央区南3条西7丁目7
電話番号:011-209-3210
営業時間:月~金|11:30~15:00・16:00~23:00、土日祝|11:30~23:00
定休日:不定休
駐車場:なし
キャッシュレス決済:各カード可
公式HP/SNS:公式HP / Instagram
外部サイト:食べログ(予約可)
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④:生ラムジンギスカン山小屋(すすきの)
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「生ラムジンギスカン山小屋」は、1963年にすすきので創業した郷土料理店〝杉ノ目〟が運営するジンギスカン店。とってもおいしい生ラムを炭火焼きで楽しめる他、エゾシカ肉のジンギスカンも食べられます。また〝もやし・玉ねぎ・ミニトマト〟が食べ放題で、すりおろし玉ねぎが使い放題なところもうれしい限りです。
山小屋自慢の肉質にとことんこだわったやわらかい生ラムは、キレイなピンク色で筋張ってなく、微かに香るラムの風味がよいアクセントに。個人的におすすめなのが「ひつじのひとくちミンチ」です。かなりおいしいので、ぜひ味わってみてください。なおL字型のカウンター席が10席ほどしかありません。夕方ころから満席になることも多いので、前日までに予約するのがベターです。
- 産地‥
国産・外国産 - 種類‥ラム・
マトン - タイプ‥生・
味付 - 食べ放題‥不可
店舗情報
店名:生ラムジンギスカン 山小屋
住所:北海道札幌市中央区南4条西4丁目 第5グリーンビル 1F
電話番号:011-271-2853
営業時間:月~金・祝|16:00~22:00、土|11:30~14:00・16:00~22:00、日|11:30~14:00
定休日:不定休
駐車場:なし
キャッシュレス決済:各カード可
公式HP/SNS:公式HP / Instagram
外部サイト:ホットペッパー
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⑤:生ラムジンギスカン専門店 赤兎馬(すすきの)
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すすきのでワンランク上のジンギスカンを味わいたいなら、完全予約制の「生ラムジンギスカン専門店 赤兎馬」がかなりおすすめ。札幌市内でも提供店が少ない稀少な〝アイスランド産サフォークラム〟をチルドで提供しているお店です。
お店でアイスランド産サフォークラムを一頭まるごと購入しているため、タイミングによっては希少部位や生ラムユッケなどが食べられるかも。一度も冷凍していないお肉を仕入れているので、羊肉特有の臭みは過去一番にまったくありませんでした。柔らかさも段違い!なお提供する部位は、その時々で変わります。
店内はL字型のカウンター席とテーブル席が2卓のみ。全席喫煙可能です。完全予約制なので、前日までの予約を忘れずに。
- 産地‥
国産・外国産 - 種類‥ラム・
マトン - タイプ‥生・
味付 - 食べ放題‥不可
店舗情報
店名:生ラムジンギスカン専門店 赤兎馬
住所:北海道札幌市中央区南5条西3丁目8 Nグランデビル 5F
電話番号:011-200-0635
営業時間:16:00~22:30
定休日:不定休
駐車場:なし
キャッシュレス決済:各カード可
公式HP/SNS:Instagram
外部サイト:ホットペッパー
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⑥:炭火焼肉ソルトピーナッツ(大通)
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1984年創業の老舗焼肉屋さん「炭火焼肉ソルトピーナッツ」。約40年以上も続く、知る人ぞ知るお店です。タレなどすべて〝手づくり&無化調〟で、おいしいだけでなく優しい味わいも魅力のひとつ。また稀少部位やジビエが豊富で、〝北海道産ラム・地鶏・合鴨・エゾ鹿・イノシシ〟まで焼肉で食べられちゃうんです。
〆のラーメンも忘れずに。麺・スープに具材まで自家製で、これがまた本当においしい!お店の雰囲気こそ大衆的ですが、どれも味は格別でした!各席にダクトが走っているので、モクモクになりにくいのも押さえておきたいポイントです。なお〝完全予約制〟なので、向かう際は必ず電話予約を忘れずに。
店舗情報
店名:炭火焼肉ソルトピーナッツ
住所:北海道札幌市中央区南2条西8丁目3-1 大光ビル 1F
電話番号:011-281-1444
営業時間:17:00~22:00(完全予約制)
定休日:月曜・火曜・水曜
駐車場:なし
キャッシュレス決済:各カード可
公式HP/SNS:公式HP / Facebook
外部サイト:ホットペッパー
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⑦:赤れんがジンギスカン倶楽部(すすきの)
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「赤れんがジンギスカン倶楽部」は、 一度も冷凍していない〝チルドラム〟をリーズナブルに楽しめるお店。すすきのの〝南7条店〟と、北区にある〝北25条店〟の2店舗を展開しています。
赤れんがジンギスカン俱楽部では、単品よりも〝セットメニュー〟の方がよりお得です。普通に注文しても〝お肉2人前以上+ドリンク1杯以上〟は食べると思いますが、セットだと破格の3,000円から楽しめます。 セットでもとってもおいしいお肉で、満足度はかなりのもの。お財布を気にすることなく、安心して食べることができました。
内容 Aセット:3,500円
- 生ラム 3人前
- ソフトドリンク 1杯
- ライス 1杯
- みそ汁 1杯
- ミニキムチ 1皿
内容 Bセット:3,000円
- 生ラム 2人前
- ソーセージ
- ソフトドリンク 1杯
- ライス 1杯
- みそ汁 1杯
- ミニキムチ 1皿
- 産地‥
国産・外国産 - 種類‥ラム・
マトン - タイプ‥生・
味付 - 食べ放題‥可
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店舗情報
店名:赤れんがジンギスカン倶楽部 南7条店
住所:北海道札幌市中央区南7条西6丁目1-2 長谷川ビル 1F
電話番号:011-531-7980
営業時間:17:00~23:00
定休日:年中無休(大晦日・元旦も営業)
駐車場:なし
キャッシュレス決済:各カード可
公式HP/SNS:公式HP
外部サイト:食べログ(予約可) / ホットペッパー(予約可)
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⑧:羊飼いの店 いただきます。
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値段よりお肉の質にこだわるなら「羊飼いの店 いただきます。」がおすすめ。北海道由仁町にある直営牧場で生産する国産ラムが食べられるお店です。北海道でも羊肉の大半はオーストラリアなどからの輸入物なので、国産ラムはとても貴重なもの。メニューには、その中でもさらに貴重な〝羊の内臓〟までもが並びます!
どのお店のどのお肉よりも臭みなく食べられるくらい、おいしさはピカイチ! ‥ただしその代わりに、価格は少しお高めです。それでも他店ではほぼ食べることができない羊の内臓系は、ぜひ食べておきたいところ。都度入荷する訳ではないので、見つけたらすぐに注文するのがおすすめです。
- 産地‥国産・
外国産 - 種類‥ラム・
マトン - タイプ‥生・
味付 - 食べ放題‥不可
店舗情報
店名:ジンギスカン 羊飼いの店「いただきます。」
住所:北海道札幌市中央区南5条西5丁目1-6
電話番号:011-552-4029
営業時間:11:30~21:30
定休日:不定休
駐車場:あり(3台)
キャッシュレス決済:各カード可
公式HP/SNS:公式HP / Facebook
外部サイト:ホットペッパー
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⑨:北海道ジンギスカン蝦夷屋
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「北海道ジンギスカン蝦夷屋」で食べられるのは、すすきので一二を争う〝厚切り〟のジンギスカン。2022年1月に〝バナナマンのせっかくグルメ〟で紹介されたことのあるお店で、今回のラインナップの中でも特にサイドメニューが充実しているお店がこちらです。
圧倒的人気のメニューが〝なまら厚切りジンギスカン〟。これを食べなきゃこのお店は語れません。1cm以上の厚さにこだわった手切りのジンギスカンで、特製ダレに漬け込むことで厚くても適度な柔らかさを実現。通常の3倍くらいの厚みがあるので、思いっきり頬張っていただきましょう!
なお蝦夷屋を運営する〝APRグループ〟は、すすきのを中心に20店舗以上の飲食店を展開。 商品開発にも力を入れていて、特に北海道産の麦芽・ホップなどを使ったすすきの発の地ビール〝すすきのえーる〟は必飲です。
- 産地‥
国産・外国産 - 種類‥ラム・
マトン - タイプ‥生・味付
- 食べ放題‥可
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店舗情報
店名:北海道ジンギスカン蝦夷屋
住所:北海道札幌市中央区南5条西3丁目 北専プラザ佐野ビル 1F
電話番号:011-513-0677
営業時間:月~金|16:30~23:00、土|12:00~23:00、日祝|12:00~22:00
定休日:無休
駐車場:なし
キャッシュレス決済:各カード可
公式HP/SNS:公式HP / Facebook
外部サイト:ホットペッパー(予約可)
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⑩:夜空のジンギスカン(すすきの)
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「夜空のジンギスカン」は、すすきのの夜景と一緒にジンギスカンを楽しめるお店。全5店舗を展開している同店はどのお店もビルの上層階にありますが、特にすすきのの喧騒を見下ろすことができる本店がおすすめ。すすきのの観覧車までも間近に眺めることができるんです。
いろいろあるメニューの中でも、特に来店者の7割以上が注文する「夜空の産地食べ比べセット」は必食!オーストラリア産・アイスランド産・北海道産など、一皿でいろんな産地の羊肉が食べられるので、味の違いがよ~く分かるんです。ちなみに筆者は、その店名だけ聞いてデートにピッタリな雰囲気の良い店だと勘違い‥。実際に行ってみると、誰でも気軽に入ることができる大衆的なお店でビックリでした。
- 産地‥国産・外国産
- 種類‥ラム・マトン
- タイプ‥生・味付
- 食べ放題‥可
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店舗情報
店名:夜空のジンギスカン 本店
住所:北海道札幌市中央区南4条西4丁目 MYプラザビル 10F
電話番号:011-219-1529
営業時間:17:00~01:00
定休日:年末年始
駐車場:なし
キャッシュレス決済:各カード可
公式HP/SNS:公式HP
外部サイト:ホットペッパー(予約可)
地図を表示:Googleマップへ
系列店:札幌市内一覧
- 夜空のジンギスカン 本店(予約可)
- 夜空のジンギスカン 2号店(予約可)
- 夜空のジンギスカン すすきの交差点前(予約可)
- 夜空のジンギスカン 45店(予約可)
- 夜空のジンギスカン GOGO店(予約可)
⑪:ツキサップじんぎすかんクラブ(豊平区福住)
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ジンギスカンと一緒に北海道らしいロケーションも楽しみたい場合、郊外店の「つきさっぷジンギスカンクラブ」がおすすめです。1953年に発足した〝生マトン〟が味わえる名店で、札幌式ジンギスカンの発祥店と言われています。
ツキサップじんぎすかんクラブの メニューはとっても単純明快で、「ジンギスカンセット」一択です。〝お肉・野菜・おにぎり(2個)〟のセットで、一人前でもなかなかのボリューム。足りなくなった分だけ都度追加していくスタイルで、肉だけ・野菜だけ・おにぎりだけの追加も可能。好きなタイミングで食べたい分だけ追加注文していきましょう。
なお予約不可・現金のみ・お肉がなくなり次第営業が終了となることは、あらかじめ頭に入れておきましょう。
- 産地‥
国産・外国産 - 種類‥
ラム・マトン - タイプ‥生・
味付 - 食べ放題‥不可
店舗情報
店名:ツキサップじんぎすかんクラブ
住所:北海道札幌市豊平区月寒東3条11丁目2-5 八紘学園農場内
電話番号:011-851-3341
営業時間:11:00~20:00(木曜は17:00~)
定休日:水曜、第3火曜
駐車場:あり
キャッシュレス決済:現金のみ
公式HP/SNS:公式HP / Facebook
外部サイト:ホットペッパー
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⑫:羊ヶ丘レストハウス(豊平区羊ヶ丘)
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観光名所〝羊ヶ丘展望台〟にある「羊ヶ丘レストハウス」でも、おいしい ジンギスカンが食べられます。リーズナブルなメニューが充実していて、食べ放題にも対応しています。席数も多いので、気軽に入れるのもうれしい限りでした。
お肉は程よい厚みのラム肉で、あふれる程の肉汁と弾力が特徴。生ラムの他に、味付けジンギスカンも食べられます。羊ヶ丘展望台は、札幌の街並みと札幌ドームを同時に眺めることができる眺望の良さが魅力の観光スポット。ぜひ晴れている日に向かって、食と観光を同時に楽しんでみてください。
- 産地‥
国産・外国産 - 種類‥ラム・
マトン - タイプ‥生・味付
- 食べ放題‥可
店舗情報
店名:羊ヶ丘レストハウス
住所:北海道札幌市豊平区羊ヶ丘1 さっぽろ羊ヶ丘展望台内
電話番号:011-852-1271
営業時間:5~6月|10:30~17:00、7~8月|10:30~19:00、9月|10:30~18:00、10~4月|10:30~15:00
定休日:無休
駐車場:あり
キャッシュレス決済:各カード可
公式HP/SNS:公式HP
外部サイト:ホットペッパー
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ジンギスカンって「どんな料理」なの?
ジンギスカンとは「羊のお肉を焼いた料理のこと」です。特に北海道で古くから親しまれている郷土料理で、専用の〝ジンギスカン鍋〟を使い、もやし・玉ねぎなどの野菜と一緒に調理するのが一般的。お店によっては網焼きの場合もあり、家庭ではホットプレートなどで調理することも多々あります。
また特に「お肉の〝産地・種類・下処理方法〟」によって味がガラッと変わるので、ここでしっかりと特徴をおさえておきましょう。
①:お肉の「産地」
ジンギスカンに使われるお肉の大半(90%以上)は、オーストラリアなどの「外国産の羊肉」です。これは本場北海道でも同じ。とはいえ最近は輸送・冷凍技術が向上しているためか、オーストラリア産・ニュージーランド産の羊肉でも、極端に臭いお肉が出てくることは稀です。
〝国産の羊肉〟もかなり増えてきましたが、数が少ない分だけどうしても値が張ります。また全体の数%しか出回らない貴重なお肉なので、実は食べたことがないという北海道民もかなり多いです。近年取扱い店が少~しずつ増えているのが〝アイスランド産〟の羊肉。味にかなり定評があり、わたしも見つけたら必ず注文するくらい大好きなお肉です。
②:お肉の「種類」
同じ羊でも、羊の年齢によって「ラム・ホゲット・マトン」の3種類に分類されます。〝ラム〟は生後12ヶ月までの羊の肉で、肉質がやわらかく臭みも少ないのが大きな特徴。生後24ヶ月を超える羊の肉は〝マトン〟と呼ばれ、肉質が固くなりはじめ臭みも出てきます。その中間が〝ホゲット〟で、バランスがとれ味に定評があるお肉ですが、数が少なく食べられる機会は少ないでしょう。(注意:分類によっては生後12ヶ月以上の羊をマトンとする場合もあり)
一般的には年齢が若いほど臭みが少ないと言われてますが、お店によっては臭みの少ないマトンもあります。丁寧に下処理をされたマトンは、ラムと区別がつかないくらいのおいしさです。
③:お肉の「下処理方法」
ジンギスカンの提供スタイルには「生・味付け」の2パターンがあります。焼いたあとにタレにくぐらせる〝生ジンギスカン〟と、あらかじめタレに漬けたジンギスカンを焼いて食べる〝味付けジンギスカン〟。味がまったくことなるので、できれば両方食べ比べてみてほしいところです。
札幌の場合は、生のジンギスカンを焼きタレに付けて食べる〝札幌式(月寒式)〟が一般的。味付けジンギスカンは、お肉の臭みを消すために生まれた下処理方法です。流通に時間がかかった1950年代ごろから広く普及し、北海道でも長い間ジンギスカンと言えば味付けが主流でした。生か味付けかは完全に好みが分かれるところですが、間違いなく言えることはどちらもおいしいです。
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